環境保護論者が指摘しているところでは、産業革命に加わった大半の国がキリスト教国であったことからユダヤ・キリスト教的伝統が自然破壊に関する議論をする上でのよりどころになっているのではないかという。『旧約聖書』には神の言葉として人間に「子を生んで多くなり、地に満ちて、それを従わせよ。そして、海の魚と天の飛ぶ生き物と地の上のあらゆる生き物を服従させよ(創世記1節28章)」という記述があり自然を支配するという西洋人の考えに影響を与えていると、リン・ホワイトはレイチェル・カーソン『沈黙の春』(1962年)出版後の1967年に主張した。フレデリック・ターナーはさらに発祥地パレスチナの荒野の荒々しさとの対立から「人類はまさにその地において自然の世界を支配しようとする夢を設定した」としそれが『旧約聖書』に反映されたのだという。この傍証としては半乾燥地域での牧畜が人間の管理色の強い面が挙げられる。
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これらの指摘には一面の真実はあるかもしれない。だが、事実関係としてはキリスト教の教義よりも利潤追求資本主義の膨張が大きな役割を果たしたというのが正しいであろう。
前述の『沈黙の春』出版以降、環境破壊を意識する流れが、世論を形成し、自然破壊が原因と見られる異常気象が多発するなど、環境の改変が人間の意図しない事態を引き起こす事例が明確になってきた。このため、過剰な環境破壊が進めば、今以上に人間がその代償を受けることを繋がると危惧し、人間の経済活動などの利己的なな振る舞いによる自然破壊を阻止しようと主張する者が出現してきた。